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第 11 章 システムパフォーマンスの管理 (概要)コンピュータやネットワークのパフォーマンスを十分に引き出すことは、システム管理における重要な作業です。この章では、コンピュータシステムのパフォーマンスの管理に影響する要素について簡単に説明します。 この章の内容は以下のとおりです。 システムパフォーマンスの管理に関する新機能この節では、Solaris でシステムパフォーマンスを管理する際の新機能、または機能の変更について説明します。Solaris の新機能の全一覧や各 Solaris リリースの説明については、『Solaris 10 の概要』を参照してください。 強化された pfiles ツールSolaris 10: /proc ファイルシステムは、/proc/ pic/path ディレクトリのファイル名情報を格納できるよう強化されました。この情報は、pfiles がプロセス中の各ファイル名を表示するために使います。この変更によって、プロセスの動作の新しい洞察が可能になります。詳細は、「プロセスに関する情報を表示する方法」と、proc(1) のマニュアルページを参照してください。 CPU パフォーマンスカウンタSolaris 10: Solaris オペレーティングシステムを実行する SPARC および x86 プラットフォームのパフォーマンス分析機能を使いやすくするため、CPU パフォーマンスカウンタ (CPC) システムが強化されました。 CPC コマンド cpustat および cputrack で、CPU 情報を指定するためのコマンド行構文が強化されました。たとえば、旧バージョンの Solaris OS では、2 つのカウンタを指定しなければなりませんでした。以下の例に示すように、今回のバージョンで指定しなければならないカウンタ数は、どちらのコマンドの構成でも 1 つだけです。
測定を簡素化するため、以下の例に示すように、カウンタ構成を省略することもできます。
cpustat コマンドの使用については、cpustat(1M) のマニュアルページを参照してください。cputrack コマンドの使用については、cputrack(1) のマニュアルページを参照してください。 システムパフォーマンスに関する情報の参照箇所
システムパフォーマンスおよびシステム資源コンピュータシステムのパフォーマンスは、システムが資源をどのように使用し、割り当てるかによって変わります。したがって、通常の条件下でどのように動作するかを知るために、システムパフォーマンスを定期的に監視する必要があります。期待できるパフォーマンスについてよく把握し、問題が発生したときに分析できなければなりません。 パフォーマンスに影響を及ぼすシステム資源は次のとおりです。
第 13 章システムパフォーマンスの監視 (手順) は、システムの動作とパフォーマンスに関する統計を表示するツールについて説明します。 プロセスとシステムのパフォーマンス表 11–1 プロセスに関連する用語
1 つのプロセスは、複数の LWP と複数のアプリケーションスレッドで構成できます。カーネルはカーネルスレッド構造をスケジュールします。この構造は、SunOS 環境内をスケジュールする実体です。次の表に各種プロセス構造体を示します。 表 11–2 プロセス構造体
次の図に、これらのプロセス構造体の関係を示します。 図 11–1 プロセス構造体の関係
プロセス内のすべてのスレッドは、ほとんどのプロセス資源にアクセスできます。ほとんどすべてのプロセスの仮想メモリーが共有されます。あるスレッドが共有データを変更すると、その変更結果をプロセス内の他のスレッドが利用できます。 システムパフォーマンスの監視コンピュータの稼働中は、各種のシステム動作を追跡するためにオペレーティングシステムのカウンタが増分されます。 追跡されるシステム動作は次のとおりです。
監視ツールSolaris ソフトウェアには、システムパフォーマンスを追跡できるように複数のツールが提供されています。次のような監視ツールがあります。 表 11–3 パフォーマンス監視ツール
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