Solaris のシステム管理 (基本編)
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第 22 章 patchadd コマンドによる Solaris パッチの管理 (手順)

パッチの管理には、Solaris パッチとソフトウェア更新のシステムへの「適用」が含まれます。また、不要なパッチや障害の発生したパッチの削除が含まれる場合もあります。パッチの削除は、パッチの「バックアウト」とも呼ばれます。

この章では、patchadd コマンドを使って Solaris パッチを管理する手順について説明します。追加情報については、patchadd(1M) のマニュアルページを参照してください。

この章の内容は次のとおりです。


注 –

Solaris 10 5/08: この情報は Solaris 10 5/08 リリースで追加されたものですが、すべての Solaris 10 OS に当てはまります。使用している Solaris システムを登録するには、https://inventory.sun.com/inventory/ にアクセスしてください。Sun Inventory を使用してハードウェア、ソフトウェア、およびオペレーティングシステムを登録する方法については、Sun Inventory Information Center を参照してください。

Sun Ops Center を使用してデータセンターでシステムをプロビジョニング、更新、および管理する場合は、ソフトウェアを Sun Ops Center に登録する方法を Sun xVM Information Center で参照してください。


ディスクレスクライアントシステムにパッチを適用する方法については、「ディスクレスクライアント OS サービスにパッチを適用する」を参照してください。

Solaris パッチ使用時に推奨される戦略やプラクティスについては、『Solaris Patch Management: Recommended Strategies』を参照してください。

パッチの種類

「パッチ」とは、Solaris OS 内またはその他のサポート対象ソフトウェア内の既知または潜在的な問題に対する修正をまとめたものです。また、パッチは、特定のソフトウェアリリースに対する新機能や機能拡張の提供も行います。パッチは、既存のファイルやディレクトリを置換または更新するファイルやディレクトリから構成されます。ほとんどの Solaris パッチは、一連の疎パッケージとして提供されます。パッケージの詳細は、第 19 章ソフトウェアの管理 (概要)を参照してください。

ソフトウェアの「更新」とは、既存の問題を訂正したり機能を導入したりするために、ソフトウェアに適用する変更のことです。また、更新は、ソフトウェア更新をシステムに適用するプロセスでもあります。

patchadd コマンドを使用すれば、Solaris システム上でパッチを管理できます。

署名付きパッチと署名なしパッチ

署名付き」とは、「デジタル署名」が適用されたパッチのことです。パッチのデジタル署名が検証されると、その署名の適用後にそのパッチが変更されていないことが保証されます。パッチがユーザーのシステムに「 {3598}ダウンロードされた」」後、署名付きパッチのデジタル署名は検証されます。

Solaris 2.6 以降のリリースの Solaris OS 用パッチは、 署名付きパッチおよび「署名なしパッチ」として利用可能です。署名なしパッチにはデジタル署名は含まれていません。

署名付きパッチは Java アーカイブ形式 (JAR) ファイルに格納され、SunSolve OnlineSM から入手できます。署名なしパッチはディレクトリ形式で格納され、同じく SunSolve Online から .zip ファイルとして入手できます。

patchadd コマンドを使ってシステムにパッチを適用する方法については、patchadd コマンドによる Solaris パッチの管理 (作業マップ)」を参照してください。

署名付きパッチに関するその他の概要情報については、「署名付きのパッケージ、パッチ、およびソフトウェア更新」を参照してください。

Solaris パッチへのアクセス

Sun の顧客は、SunSolve Patch Portal Web サイトからパッチにアクセスできます。ただし、一部のパッチは、SunSpectrumSM や Solaris Service Plan の顧客など、サービスプランに加入している顧客にしかアクセスできないことがあります。いずれの場合も、SunSolve Patch Portal に入るには、Sun に登録して Sun オンライン ID を取得する必要があります。これらのパッチは、夜間に更新されます。

Solaris パッチは、http://sunsolve.sun.com の Web サイトから取得できます。SunSolve Patch Portal Web サイトからパッチにアクセスするには、システムがインターネットに接続されており、かつ Mozilla ブラウザなどの Web ブラウザを実行できる必要があります。

個々のパッチにアクセスしたり、パッチクラスタから一連のパッチにアクセスしたり、パッチレポートを参照したりできます。

各パッチには、そのパッチに関する情報を含む README ファイルが関連付けられています。

Solaris パッチの番号付け

パッチは、一意の「パッチ ID」によって識別されます。パッチ ID とは、パッチのベースコードとパッチのバージョン番号を表す数字とをハイフンでつなぎ合わせた英数字文字列のことです。たとえば、パッチ 118833-10 は、SunOS 5.10 カーネル更新用パッチ、第 10 リビジョンのパッチ ID です。

Solaris パッチの管理

この節では、利用可能な Solaris パッチツールを使って Solaris パッチを管理する方法について説明します。

パッチツールは次のことを行います。

  • 管理ホストとターゲットホストの Solaris バージョン番号を確認する。

  • パッチパッケージの pkginfo ファイル内に含まれる次の情報を更新する。

パッチを適用している間は、patchadd コマンドによって /var/sadm/patch/patch-id /log ファイル内に情報がロギングされます。


注 –

この Solaris リリースでは、patchadd -M コマンドが改善されています。このコマンドを使用してシステムにパッチを適用するときに、パッチ ID を番号順に指定する必要がなくなりました。パッチ ID を指定しないで patchadd -M コマンドを使用すれば、ディレクトリ内のすべてのパッチがシステムにインストールされます。これらの変更の詳細は、patchadd(1M) のマニュアルページを参照してください。


この patchadd コマンドは、次の場合にはパッチまたはソフトウェア更新を適用できません。

  • パッケージが、システムに完全にインストールされていない。

  • パッチパッケージのアーキテクチャーが、システムのアーキテクチャーと異なる。

  • パッチパッケージのバージョンが、インストール済みパッケージのバージョンと一致しない。

  • 同じベースコードと上位のバージョン番号を持つパッチが、すでに適用されている。

  • このパッチを廃棄するパッチが、すでに適用されている。

  • このパッチと互換性のないパッチが、すでにシステムに適用されている。この情報は、適用済みの各パッチの pkginfo ファイル内に格納されている。

  • 適用するパッチが依存するパッチのいずれかが、まだ適用されていない。

Solaris オペレーティングシステムでのパッチ管理

次の情報に基づいて Solaris パッチの管理作業を特定してください。各作業は、署名付きパッチや署名なしパッチの管理をはじめとする追加作業を示しています。

作業

説明

参照先

署名付きパッチと署名なしパッチのどちらを適用するかを決定します。

現在の環境にとって署名付きパッチと署名のないパッチのどちらが適しているかを判断します。

「システムに署名付きパッチ、署名なしパッチのいずれを適用するかの決定」

システムにパッチを適用します。

Solaris 2.6、Solaris 7、Solaris 8、Solaris 9、または Solaris 10 システムで、patchadd コマンドを使って署名なしの Solaris パッチを適用します。

patchadd コマンドによる Solaris パッチの管理 (作業マップ)」

システムに署名付きパッチ、署名なしパッチのいずれを適用するかの決定

システムに署名付きパッチ、署名なしパッチのいずれを適用するかを決定する際に重要となるのは、パッチの供給元を信頼するかどうかです。

パッチの供給元 (既知の販売店から入手したパッチ CD や信頼できる Web サイトとの HTTPS 接続など) を信頼する場合、署名なしパッチを使用できます。一方、供給元を信頼しない場合は署名付きパッチを使用します。

パッチの供給元を信頼できるかどうかわからない場合は、署名付きパッチを使用してください。

Solaris パッチ管理の用語と定義

次の用語は、パッチ管理に関する各章で使用されているものです。

適用

パッチをシステムにインストールすること。

バックアウト

パッチをシステムから削除すること。

バックアウトデータ

パッチを適用したときに作成されるデータ。そのパッチを削除 (バックアウト) した場合に、システムを元の状態に戻せるようにするためのデータ。

バックアウトディレクトリ

バックアウトデータが格納されるディレクトリ。デフォルトでは、パッチによってインストールされた各パッケージの save ディレクトリです。

依存関係

下記のパッチの依存関係を参照してください。

デジタル署名

電子署名の 1 つ。署名が適用されたあとに、ドキュメントが変更されてないことを保証するために使用されます。

ダウンロード

パッチソース (Sun パッチサーバーなど) の 1 つ以上のパッチを、それらの適用先のシステムにコピーすること。

ダウンロードディレクトリ

パッチソースからダウンロードされたパッチが格納されるディレクトリ。このディレクトリに格納されたパッチがシステムに適用されます。デフォルトの場所は /var/sadm/spool

キーストア

署名付きパッチを適用しようとするときに照会される証明書と鍵のリポジトリ。

非標準パッチ

非標準パッチは、patchadd コマンドを使ってインストールすることができません。非標準パッチは通常、パッケージ形式で提供されないファームウェアやソフトウェアアプリケーションの修正を提供するために使用されますが、こうしたパッチはその README ファイル内で指定された手順に従ってインストールする必要があります。

順序付け

一連のパッチを適用しやすいようにソートすること。

パッケージ

システムに配布してインストールするためのソフトウェア製品の形式。定義済みフォーマットによるファイルとディレクトリの集まり。

patch

既存の問題を訂正したり特定の機能を導入するためのソフトウェア更新。

パッチ解析

システムに適したパッチを判断するためにシステムを検査する方式。

パッチの依存関係

あるパッチが、システム上に存在するほかのパッチと依存関係を持っていること。1 つ以上のパッチと依存関係を持っているパッチを適用するには、依存関係を持つパッチがシステムにすでに適用されている必要があります。

パッチ ID

一意の英数字の文字列。パッチのベース番号、ハイフン (-)、パッチの改訂バージョン番号を表す数字で構成されます。

パッチの非互換性

まれに、2 つのパッチが同じシステム上で共存できないこと。この問題は、パッチの相互関係で、各パッチが互いに互換性を持っていないために発生します。適用しようとするパッチがシステムに適用済みのパッチと互換性を持っていない場合には、適用済みのパッチを最初に削除する必要があります。適用済みのパッチを削除すれば、新しいパッチを適用できます。

パッチ一覧

パッチの一覧が含まれるファイル。各行にパッチ ID が付いています。パッチ一覧は、パッチ操作を実行するときに使用されます。パッチ一覧は、システムの解析またはユーザー入力に基づいて生成されます。

パッチ一覧の各行は 2 つの列で構成されています。第 1 列はパッチ ID、第 2 列はパッチの機能説明です。

パッチの廃棄

あるパッチが別のパッチを置き換える際、古いパッチを廃棄すること。古いパッチがシステムに適用されていない場合も含まれます。あるパッチによって 1 つ以上のパッチが廃棄されると、それらの古いパッチは完全に置き換えられます。新しいパッチを適用する前に、古いパッチが適用されている必要はありません。

パッチサーバー

パッチ解析の結果をもとに、システムによって使用される適切な Solaris パッチソースを取得するためのサーバー。

署名付きパッチ

有効なデジタル署名によって署名されたパッチ。署名付きパッチでは、署名のないパッチに比べて高いセキュリティーが保証されます。パッチがシステムに適用される前に、パッチのデジタル署名が検証されます。有効なデジタル署名は、署名が適用された以降にパッチの変更が行われていないことを保証します。署名付きパッチは、Java Archive (JAR) 形式のファイルに格納されます。

ソフトウェア更新

既存の問題を訂正したり特定の機能を導入するために適用する、ソフトウェアへの変更。

特殊処理

シングルユーザーモードでインストールする必要があることを示すプロパティーを含むパッチ。また、適用後にシステムを再起動する必要のあるパッチは、「特殊処理要件」を持つパッチ、と呼ばれます。

標準パッチ

標準パッチとは Solaris パッチ仕様に準拠したパッチのことであり、patchadd コマンドを使ってインストールできます。非標準パッチは、patchadd コマンドを使ってインストールすることができません

Sun アラート

顧客のコンピュータ環境または生産性に否定的な影響を与える可能性がある既知の製品の問題について、顧客に通知すること。ある問題が Sun アラートの通知対象として認められるには、 可用性、セキュリティー、データ損失の少なくとも 1 つにかかわる問題を伴っている必要があります。

SunSolve Online

パッチ、パッチ情報、およびパッチクラスタへのアクセスを提供する、Sun Microsystems のパッチポータル Web サイト。詳細は、http://sunsolve.sun.com を参照してください。

署名なしパッチ

デジタル署名を使用して署名されていないパッチ。

Web プロキシ

システムをインターネットに接続するために使用されるサーバー。システムからインターネットに直接接続することはできず、必ず Web プロキシを使用して接続を確立します。

patchadd コマンドによる Solaris パッチの管理 (作業マップ)

作業

説明

参照先

1. (オプション) パッケージキーストアをセットアップします。

システムに署名付きパッチを適用する予定がある場合、Sun ルート CA 証明書をパッケージキーストアに事前にインポートしておく必要があります。

「信頼される証明書をパッケージキーストアにインポートする方法」

2. (オプション) Web プロキシを指定します。

Web プロキシを備えたファイアウォールの背後にシステムが存在している場合、Sun パッチサーバーからパッチを取得するには、その Web プロキシを指定する必要があります。

「Web プロキシを指定する方法」

3. パッチをダウンロードおよび適用します。

patchadd コマンドを使ってパッチをシステムにダウンロードおよび適用します。

「Solaris パッチをダウンロードおよび適用する方法」

4. (オプション) システムに適用済みのパッチに関する情報を表示します。

すでにシステムに適用されているパッチに関する情報を表示するには、patchaddshowrevpkgparam のいずれかのコマンドを使用します。

「Solaris パッチの情報を表示する方法」

5. (オプション) システムからパッチを削除します。

必要に応じて、patchrm コマンドを使ってシステムからパッチを削除します。

patchrm コマンドを使用して Solaris パッチを削除する方法」

手順信頼される証明書をパッケージキーストアにインポートする方法

patchadd コマンドを使って「署名付きパッチ」をシステムに適用するには、その署名付きパッチの署名を検証できるように、Sun ルート CA 証明書を最低限追加しておく必要があります。この証明書は、Java 「キーストア」からパッケージキーストアへインポートできます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. patchadd コマンドを使って署名付きパッチをインストールする場合は、信頼できる新しい Verisign 証明書をキーストアに追加します。

    1. Web ブラウザを開き、http://www.sun.com/pki/certs/ca/ Web サイトに移動します。

    2. 「VeriSign Public Primary Certification Authorities」セクションを探し、Class 2 Public Primary Certification Authority - G2 証明書をダウンロードします。

      証明書の識別名は次のとおりです。

      C=US, O=VeriSign, Inc., OU=Class 2 Public Primary Certification
      Authority - G2, OU=(c) 1998 VeriSign, Inc. - For authorized use only,
      OU=VeriSign Trust Network
    3. バイナリ形式 (DER エンコード) を選択します。

    4. 証明書をファイル /tmp/root.crt にコピーします。


    注 –

    Class 2 Public Primary Certification Authority - G2 証明書をダウンロードできない場合は、「Java キーストアからのルート CA 証明書のエクスポート」を参照し、代替の手順に従ってください。


  3. 一時ファイル内のルート CA 証明書をパッケージキーストアにインポートします。

    システム管理者が変更しないかぎり、Java キーストアのデフォルトのパスワードは changeit です。

    次に例を示します。


    # pkgadm addcert -t -f der /tmp/root.crt
    
         Keystore Alias: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O
            Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O
       Certificate Type: Trusted Certificate 
    Issuer Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O
         Validity Dates: <May 18 00:00:00 1998 GMT> - <Aug  1 23:59:59 2028 GMT>
    MD5 Fingerprint: 2D:BB:E5:25:D3:D1:65:82:3A:B7:0E:FA:E6:EB:E2:E1
       SHA1 Fingerprint: B3:EA:C4:47:76:C9:C8:1C:EA:F2:9D:95:B6:CC:A0:08:1B:67:EC:9D
    
    Are you sure you want to trust this certificate? yes
    Trusting certificate </C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O>
    Type a Keystore protection Password. changeit
    Press ENTER for no protection password (not recommended):
    For Verification: Type a Keystore protection Password.
    Press ENTER for no protection password (not recommended):
    Certificate(s) from </tmp/root.crt> are now trusted 
    -t

    証明書が信頼される CA 証明書であることを示します。コマンド出力に証明書の詳細情報が含まれ、ユーザーはその内容の確認を求められます。

    -f format

    証明書または非公開鍵の形式を指定します。インポートする証明書は、PEM (pem)、バイナリ DER (der) のいずれかの形式を使ってコード化されている必要があります。

    certfile

    証明書を含むファイルを指定します。

  4. 証明書の情報を表示します。


    # pkgadm listcert
    Enter Keystore Password: storepass
         Keystore Alias: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O
            Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O
       Certificate Type: Trusted Certificate
    Issuer Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O
    Validity Dates: <May 18 00:00:00 1998 GMT> - <Aug 1 23:59:59 2028 GMT>
     MD5 Fingerprint: 2D:BB:E5:25:D3:D1:65:82:3A:B7:0E:FA:E6:EB:E2:E1
       SHA1 Fingerprint: B3:EA:C4:47:76:C9:C8:1C:EA:F2:9D:95:B6:CC:A0:08:1B:67:EC:9D
  5. 一時ファイルを削除します。


    # rm /tmp/root.crt
    

Java キーストアからのルート CA 証明書のエクスポート

「信頼される証明書をパッケージキーストアにインポートする方法」の手順 2 の説明に従って、信頼できる Class 2 Public Primary Certification Authority - Verisign 社の G2 証明書を http://www.sun.com/pki/certs/ca/ からダウンロードできない場合は、ルート CA 証明書を Java キーストアから一時ファイルにエクスポートできます。

次に例を示します。


# keytool -export -storepass changeit -alias verisignclass2g2ca \
-keystore /usr/java/jre/lib/security/cacerts -file /tmp/root.crt
Certificate stored in file </tmp/root.crt>
-export

信頼される証明書をエクスポートします。

-storepass storepass

Java キーストアの完全性を維持するためのパスワードを指定します。

-alias verisignclass2g2ca

信頼される証明書の別名を指定します。

-keystore certfile

キーストアファイルの名前と場所を指定します。

-file filename

エクスポートされた証明書を格納するファイルを指定します。

これで、ルート CA 証明書を一時ファイルからパッケージキーストアにインポートする準備が整いました。手順については、「信頼される証明書をパッケージキーストアにインポートする方法」の節に記載されている残りの手順を参照してください。

手順Web プロキシを指定する方法

Web プロキシを備えたファイアウォールの背後にシステムが存在している場合、patchadd を使ってパッチを 「適用」するには、その Web プロキシを指定する必要があります。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 次のいずれかの方法を使って Web プロキシを指定します。

    • 環境変数 http_proxyHTTPPROXYHTTPPROXYPORT のいずれかを使って Web プロキシを指定します。

      次に例を示します。


      # setenv http_proxy http://mycache.domain:8080
      

      または、次のいずれかを指定します。


      # setenv HTTPPROXY mycache.domain
      # setenv HTTPPROXYPORT 8080
      
    • patchadd コマンド行で Web プロキシを指定します。

      次に例を示します。


      # patchadd -x mycache.domain:8080 \
      -M http://www.sun.com/solaris/patches/latest 101223-02 102323-02
      

patchadd -R を使って代替 root パスを作成する際の制限

ゾーンに対応していない Solaris リリースが稼働するシステム上では、patchadd コマンドまたは -R オプションを指定できる任意のコマンドを使って、非大域ゾーンがインストールされた大域ゾーンの代替 root パスを指定しても、そのコマンドは正しく動作しません。

代替ブート環境で非大域ゾーンが構成済みであるがインストール済みではない場合、-R オプションを使ってソフトウェアパッケージとパッチを追加および削除できます。

潜在的な問題を回避するには、-R オプションを使って代替ルートパスを作成しないようにしてください。

Solaris 10 OS を実行している場合には、次のいずれかの方法を選択することもできます。

  • Solaris 10 1/06 以降の OS を実行していないシステムのすべてを、Solaris 10 1/06 リリースにアップグレードします。

  • Solaris 10 初期 3/05 リリースを実行している場合、次のパッチをインストールすれば、-R オプションを指定できるコマンドを使って代替ルートパスを作成できるようになります。

    • SPARC システムの場合 – パッチ 119254 のリビジョン 19 以降をインストールします。

    • x86 システムの場合 – パッチ 119255 のリビジョン 19 以降をインストールします。

  • Solaris 10 リリースなどの代替ルートを、アクティブな OS としてブートします。これで、-R オプションを使用しないでパッケージおよびパッチをインストールおよびアンインストールできるようになります。

詳細は、patchadd(1M)patchrm(1M)pkgadd(1M)、および pkgrm(1M) のマニュアルページを参照してください。

手順Solaris パッチをダウンロードおよび適用する方法

署名付き Solaris パッチまたは「署名なしパッチ」を「ダウンロードする」し、それをシステムに適用するには、次の手順を実行します。

署名付きパッチを適用するには、パッケージキーストアを事前にセットアップしておく必要があります。

  1. 次のいずれかの方法でシステムにアクセスします。

    • パッチを適用するシステムにログインします。

    • パッチをダウンロードし、それを ftp コマンド経由でターゲットシステムにコピーします。

  2. Web ブラウザを起動し、http://sunsolve.Sun.COM の SunSolve Online Patch Portal にアクセスします。

  3. 特定のパッチをダウンロードするのか、パッチクラスタをダウンロードするのかを決定したあと、次のいずれかを実行します。

    • 「パッチ検索」検索フィールドにパッチ番号 (patch-id) を入力し、「パッチ検索」をクリックします。

      patch-id を入力すると、最新バージョンのパッチがダウンロードされます。

      自由に使用できるパッチの場合、そのパッチの README が表示されます。このパッチが自由に使用できない場合は、ACCESS DENIED メッセージが表示されます。

      SPARC システムと x86 システムのパッチ番号が異なることに注意してください。「パッチ ID」は、パッチの README 内に記載されています。システムのアーキテクチャーに適合したパッチを適用してください。

    • パッチを適用するシステム上で動作している Solaris リリースに適合した推奨パッチクラスタを選択します。

  4. 次の手順に従ってパッチをダウンロードします。

    • 署名付きパッチをダウンロードするには、「Download Signed Patch (n bytes)」ボタンをクリックします。

    • 署名なしパッチをダウンロードするには、「Download Patch ( n bytes)」ボタンをクリックします。

    1 つまたは複数のパッチのダウンロードに成功したら、Web ブラウザを閉じます。

  5. ダウンロードされたパッチが格納されているディレクトリに移動します。

  6. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  7. (署名なしパッチ) 署名なしパッチをダウンロードした場合、パッチを解凍します。


    # unzip patch-id
    
  8. 署名付きまたは署名なしのパッチを適用します。

    • 署名付きパッチをダウンロードした場合、それを適用します。

      次に例を示します。


      # patchadd /tmp/111879-01.jar
      
    • 署名なしパッチをダウンロードした場合、それを適用します。

      次に例を示します。


      # patchadd /tmp/111879-01
      
  9. パッチの適用に成功したことを確認します。

    次に例を示します。


    # patchadd -p | grep 111879
    Patch: 111879-01 Obsoletes:  Requires:  Incompatibles:  Packages: SUNWwsr

手順Solaris パッチの情報を表示する方法

パッチの適用に先立ち、以前に適用されたパッチの詳細を確認することをお勧めします。

次のコマンドは、すでにシステムに適用されているパッチに関する有用な情報を提供します。

  • patchadd -p or showrev -p

    システムに適用されたすべてのパッチを表示します。

  • pkgparam pkgid PATCHLIST

    pkgid (SUNWadmap など) によって識別されるパッケージに適用されたすべてのパッチを表示します。

  • patchadd -S Solaris-OS - p

    特定の OS サーバーに適用されたすべての /usr パッチを表示します。

  1. システムに適用されたパッチに関する情報を表示するには、次のいずれかの patchadd コマンド行を使用します。

    • システムに適用されたすべてのパッチに関する情報を取得するには、次のように入力します。


      $ patchadd -p
      
    • 特定のパッチがシステムに適用されているかどうかを確認するには、たとえば次のように入力します。


      $ patchadd -p | grep 111879
      

手順patchrm コマンドを使用して Solaris パッチを削除する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. パッチを削除します。


    # patchrm 111879-01
    Checking installed patches...
    
    Backing out patch 111879-01...
    
    Patch 111879-01 has been backed out.
  3. パッチが削除されたことを確認します。


    # patchadd -p | grep 111879
    #